診療案内
物忘れ外来
門司区の高齢化率は39%と全国平均28.6%を遥かに超える状況であり、認知症増加への対応が喫緊の課題となっています。
より適切な対応を行うため、令和4年に認知症サポート医の研修を終了し、令和5年度よりもの忘れ外来を開始いたしました。
現在は、久留米大学病院精神神経科研究員となり、大学病院もの忘れ外来で研鑽を重ねています。
認知症とは、世界保健機関(WHO)の国際疾病分類の第11回改訂版(ICD-11)によると、記憶、実行機能(計画を立て、効果的に実行する能力)、注意(注意を持続したり、振り分けたりする能力)、言語(言語を表出したり理解する能力)、社会的認知及び判断(他人の気持ちに配慮した言動を行う能力)、精神運動速度(思考、反応、動作などのスピード)、視覚認知又は視空間認知(見たものを正確に知覚したり、空間を把握する能力)の認知領域のうちの2つ以上が障害され、その障害によって日常生活に支障を来し、脳に影響する神経学的又は医学的な状況、外傷、栄養欠乏等によるものとされています。
代表的な疾患
- アルツハイマー型認知症
- 血管性認知症
- レビー小体型認知症
- 前頭側頭葉変性症
- その他の認知症
可逆性の疾患
- 甲状腺疾患
- 慢性硬膜下血腫
- ビタミン欠乏症
- 正常圧水頭症
- てんかん
診察でわかること
問診、診察、認知機能検査、血液検査、MRI検査などを行い、疾患の鑑別を行います。
治療は、中核症状の進行を抑制する薬、周辺症状を抑制する薬の適応、効果、副作用などについて説明を行い、ご本人、ご家族の選択を尊重いたします。
コウノメソッドの実践、サプリメント、超音波機器の使用など、より良い方法を提案いたします。
必要に応じて、専門医療機関への紹介を考慮いたします。