胃内視鏡検査
2018年の罹患数は男性86,414で3位、女性65,840で2位、2019年の死亡数は男性27,416で3位、女性24,004で1位となっています。
大腸がんは、早期発見であれば、ほぼ完治できる病気であるにも関わらず、初期の段階にはほとんど自覚症状がありません。
そのために大腸がん検診を受診しない人が多く、死亡率が増加している一因になっていると考えられています。
このような方は胃カメラ検査を受けましょう
- のどの違和感
- 食事がつまる
- 胸焼け
- ゲップが出やすい
- 胃のもたれ
- みぞおちの痛み
- 吐き気
- 黒い便
- 血清ヘリコバクター
- ピロリ抗体陽性
- ペプシノーゲン検査異常
- 胃がんリスク検査

胃内視鏡検査のご案内
経鼻内視鏡検査の特徴
鼻から挿入して行う経鼻内視鏡検査には、「苦痛が少ない・吐き気が起きにくい・検査中も会話ができる」というメリットがあります。
当院では、富士フィルム社製レーザー光源搭載の経鼻内視鏡を使用しています。先端部外径5.8mmと経口の内視鏡よりかなり細く、鼻からの挿入で苦痛が大幅に軽減されています。
画質が向上し、2種類のレーザーを搭載することで、自然な色の画像をモニター上に再現、また、粘膜表層の微細血管やわずかな粘膜の凹凸などのコントラストを強調して画像をシャープに映し出すことができ、微小な病変を観察するのに適しています。
検査中にご自分の胃の中をご一緒に観察することができます。
口からのカメラに比べ使用する薬の量も少ないため、体への負担が少なくなります。
検査終了後、短時間で車の運転や、仕事に復帰することができます。
ご希望の方は、口からのカメラもできます。

よくある質問
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いつから絶食ですか。
検査当日の朝のみ絶食ですが、水は飲んでかまいません。
また血圧などの必要なおくすりも飲んでいただきます。 -
検査にかかる時間はどのくらいですか。
内視鏡検査自体は7~8分程度です。組織検査を行うともう少し時間が必要になります。
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以前検査を受けたとき、ものすごく苦しかった経験があります。楽に受けられる方法があれば教えてください。
楽に検査を受けていただく方法として、最近では経鼻内視鏡といって鼻から細い内視鏡を挿入する方法があります。内視鏡が舌に触れないので吐き気がほとんど無く、口がふさがっていないので会話をしながら検査をすることができます。
もう一つは、鎮静剤を使用する方法です。眠くなるくすりを注射してぼーっとなった状態で検査しますので苦痛を感じることがあまりありません。この場合検査が終わった後もふらふらすることがありますので1時間程度院内で休んでから帰っていただきます。また車の運転はしないほうが安全です。(例:インディゴは約60時間)を補うためだけに、HC染料を配合しています。 -
鼻から内視鏡を入れて検査できると聞きましたが、出来ない人はどんなひとですか。またメリットを教えてください。
鼻の中がかなり狭い人はできないことがあります。だいたい検査を受ける人の10%弱が出来ないといわれています。
メリットは前述したように内視鏡が舌に触れないので吐き気がほとんど無く、口がふさがっていないので会話をしながら検査をすることができます。
また口からの内視鏡に比べ麻酔の量が減らせることや、注射が不要であること、血圧や脈の変化があまり無く体の負担が少ないことなどが上げられます。 -
検査の後気をつけることはありますか。
検査後ものどの麻酔が残っていますので30分ほどは飲食ができません。鼻からの内視鏡の場合はわずかですが鼻出血を起こすことがあること、鼻の違和感が検査当日に残ることがあります。
組織の検査を行った場合は、当日はアルコールは厳禁、脂物、刺激物も控えてください。熱いお風呂に長湯することも避けてください。 -
胃カメラでどこまで見ることができるのですか。
食道、胃、十二指腸の途中まで見ることができます。
大腸内視鏡検査
通常、地域や職場などで行なわれる「検診」は一次検診といわれます。大腸がんの場合、おもに便に付着した大腸からの出血を調べる「便潜血検査」が行なわれます。
出血の疑いがある場合は「陽性」と判定されます。
必ずしも「陽性」=「がん」ではありませんが、陽性の場合何らかの病気の疑いががありますから、より精度の高い精密検査が必要です。
このような方は大腸カメラ検査を受けましょう
- 便秘
- 下痢
- 血便
- お腹の痛み
- 腹痛
- 腹部膨満
- 体重減少
- 便潜血陽性

大腸内視鏡検査のご案内
大腸内視鏡検査の特徴
40歳以降は、大腸がんの危険性が徐々に高くなってきますので、症状の有無にかかわらず定期的な検査を受けましょう。
早期がんの場合、便潜血検査では半分しか陽性になりません。
最も精度の高い内視鏡検査をおすすめします。
大腸内視鏡検査というと「痛い」というイメージがありますが、基本に沿って、挿入をパターン化することでほとんど苦痛なく行うことが可能です。
当院では細く柔らかい内視鏡を使用し、腸管の走行の形を変える、挿入をパターン化するという方法で静脈麻酔なしでも比較的短時間で楽な検査を受けていただけます。
麻酔を使わないので車での来院が可能で、終了後、短時間で帰宅していただけます。
まず全大腸をしっかり観察します。ポリープが見つかった場合は、形態や大きさ、良悪性など適応を十分検討した上で、可能な場合は内視鏡による切除を行います。

よくある質問
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腸の中を空っぽにするイメージがあります。何日前から食事制限があるのですか。
便通があまり悪くない場合は制限する必要はありませんが、腸の中にカスが残りやすいものを控えていただく必要があります(野菜、果物、海藻、きのこ、こんにゃく、ごま、脂物、乳製品など)。
絶食は検査当日の朝のみで、水分はとれます。便通が悪い場合は、前日に検査食(カスが残らないレトルト食品)を食べていただくと良いでしょう。2日前から寝る前に錠剤の下剤を飲んで準備していただきます。 -
検査にかかる時間はどれくらいですか。
検査は腸の長さ、形がひとりひとり違うため一概には言えません。5分で奥まで入る人もいれば、20分ぐらいかかる人もいます。また抜くときによく観察していきますので10分から15分かかります。
全体として20分から40分くらいかと思います。9時に来院していただいてから腸の中をきれいにするお薬をのんでいただき、便が全部出て腸がきれいになってから検査をはじめますので、検査開始は12時30分からになります。 -
大腸の検査ってとてもはずかしいのですが。
専用の更衣室で検査着に着替えていただき、検査時は体にタオルケットをお掛けします。女性の看護士が声掛け等を行います。検査開始前に肛門に麻酔のゼリーを塗る必要がありますが、照明を落とすなど配慮いたします。
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費用はどのくらいですか。
盲腸(一番奥)まで挿入すると3割負担の場合、6000円弱です。
さらに組織の検査を行うと10000円弱になります。 -
女性は男性より腸が長いと聞きました。誰でもすべて検査できるのですか。どこまで入るのですか。
必ずしも女性が腸が長いというわけではありません。基本的には盲腸(一番奥:大腸の始まり)まで挿入します。ただやせ型の女性や高齢の女性の場合、お腹の中の筋力が弱く腸が骨盤の中に下がってしまう場合があり、奥まで入りにくくなることがあります。
またお腹の手術をしている方(とくに婦人科の手術)は腸が癒着していることがあり、この場合入りにくく痛みをともなうことがあります。もし強い痛みをともなう場合は腸に無理がかかっていることですので途中で検査を中止したほうがよいこともあります。
当院では多数の大腸内視鏡検査を経験している内視鏡専門医が検査しており、無理な入れ方をせず痛みのない検査をこころがけていますのでご安心下さい。