診療案内
インフルエンザ
潜伏期間は1~2日と短く、感染様式は飛沫感染(咳、くしゃみの飛沫)と言われています。 感染の拡大を防ぐためには、室内の換気をこまめに行うこと、インフルエンザに感染した人や可能性がある人は、できるだけ自宅で静養して周囲との接触を避けることが必要でしょう。
インフルエンザを疑う症状
- 突然の高熱
- 頭痛
- 倦怠感
- 筋肉痛
- 関節痛
診断
・迅速診断キット:ご経験があるかと思いますが、主に鼻腔から綿棒で採取して検査します。
・富士ドライケムIMMUNO AG1:同様に鼻腔から綿棒にて採取しますが、インフルエンザキットで標識に用いる金コロイド粒子を写真現像の銀増幅技術を用いることにより約100倍に増幅し、検出感度を向上することで発症後6時間までの検出感度が高いことが報告されています。
当院に設置しており、出来るだけ早期の診断を心がけています。
インフルエンザワクチン
6ヶ月以上3歳未満 0.25ml
3歳以上13歳未満 0.5ml 2~4週間隔で2回注射
※13歳以上 0.5ml 原則1回注射
妊娠中、授乳中の方
日本で使用されるインフルエンザワクチンは、生ワクチンではないので重篤な副作用は起こらないと考えられ、一般的に妊娠中のすべての時期において安全であるとされています。
また、授乳中の方も接種できます。
治療
1.抗インフルエンザ薬
①内服薬
タミフル
成人はカプセル、小児はドライシロップ 1日2回 5日間
10歳代への投与が再開されました。
ジェネリック薬が発売されました。
ゾフルーザ
(新薬:細胞核内でのウイルス増殖を阻害)
成人と12歳以上の小児は錠剤2錠、12歳未満の小児は体重に応じて1~2錠 単回投与
②吸入薬
薬剤師がご指導いたしますので、失敗されることはあまりないと思います。
リレンザ 1日2回 5日間 吸入
イナビル 単回吸入投与
③注射薬
ラピアクタ
15分以上かけて単回点滴静注
入院管理が必要な症状が重い方、肺炎の合併、経口や吸入が困難な場合、その他の事情により静注治療が適当であると医師が判断した場合に使用を考慮。
2.漢方薬
麻黄湯
・インフルエンザ感染後の解熱作用は、抗ウイルス薬と同等、頭痛、筋肉痛、咳、倦怠感の自覚症状において、抗ウイルス薬と同等、関節痛に関しては、タミフル単独群よりも有意な改善効果が認められたという報告があります。
出席停止期間
発症した後5日を経過し,かつ,解熱した後2日(幼児にあっては,3日)を経過するまで。